ハロゲンランプ技術解説 |
ハロゲンランプの構造 |
ハロゲンランプは、白熱電球の一種です。片口金タイプ、ミラーと一体になったもの、両口金タイプに分かれます。ハロゲン電球のガラス球は、高温になるために、高温に耐えれる石英ガラスなどが使用されています。ガラス球内には不活性ガスにくわえて微量のハロゲン族元素(I、Br、CI、F)からなるガスが封入されています。 電球の寿命を左右するのはフィラメントの蒸発です。ハロゲンランプは、ハロゲンサイクルによって、一般電球の約2倍の長寿命を可能にしました。しかも、蒸発したタングステンがバルブの管壁に付着しないため、バルブの黒化のよる光束減衰もなくなり、最後まで明るい光です。 ハロゲンランプは、同じ100Wの白熱電球と比較すると、容積比は1/200。非常にコンパクトです。ハロゲンランプは光のコントロールが自由自在。器具設計の面でユニークな設計と省スペース化を実現し、室内や商品への照明として、きらめき感のある魅力的な照明演出を再現できます。 |
ハロゲンランプの発光原理 |
タングステンフィラメントに通電することでフィラメントが白熱化して発光します。ハロゲンランプは、黒化現象を防ぎ、高効率・長寿命を実現するために開発された電球です。基本的な原理は、封入ガスにふくまれる微量のハロゲン族元素(I、Br、CI、F)と蒸発したタングステンによる、化学的な循環反応(ハロゲンサイクル)に基づいています。 |
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ハロゲンサイクルとは、
電流が流れフィラメントが高温になると、フィラメントからタングステン原子が蒸発し、封入されているハロゲンガスのハロゲン原子と結合し、ハロゲン化タングステンを形成します。この分子はバルブ内を浮遊し、高温のフィラメント付近でハロゲン原子とタングステン子に分離します。タングステン原子は、は再びフィラメントに戻り、遊離したハロゲン原子は以前の反応を繰り返します。この一連の反応が「ハロゲンサイクル」で、これによりバルブ壁の黒化を抑制し、フィラメントの消耗を防止します。コンパクトで長寿命、これがハロゲンランプの最大の特長です。 |
フィラメントに電流が流れると、タングステンが白熱し、光を放射。 |
フィラメントからタングステン原子が蒸発。 |
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バルブ壁近くでハロゲン原子と結合し、ハロゲン化タングステンを形成。 |
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バルブ内を浮遊するハロゲン化タングステンは、フィラメント付近でハロゲン原子とタングステン原子に分離。タングステン原子は再びフィラメントに戻り、遊離したハロゲン原子は以前の反応を繰り返す。 |
ハロゲンランプの構造 |
各部の名称
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フィラメント形式 C−6(CC−6) フィラメントが封体軸に対しての垂直になっているもの。 C−8(CC−8) フィラメントが封体軸に対して平行になっているもの。 |
ハロゲンランプの特性 |
すぐれた演色性と高い安定性 すぐれた演色性を発揮するのもハロゲンランプの特長です。ハロゲンサイクルによって、寿命末期まで高い色温度で安定した光を放ちます。TV・写真スタジオ、舞台照明など、自然光を重要視する用途に最適。一定ないい色を見せる光源です。 |
電圧変化と諸特性変化 |
ご意見、ご要望、ご質問および役立つ情報がありましたら開発・研究室までおねがいします。
E−mailでのお問い合わせ。kaihatu@tozaidensan.co.jp |
更新日 : 2000/04/10 . Copyright © 1999 tozaidensan. produce by Watanabe |